ミニストップは、日本のコンビニ業界において第4位のコンビニチェーン店です。
店内で提供されるソフトクリームやパフェは美味しいと評判で、専門店を出店するほどの人気ですよね。
しかし、ミニストップは北海道には一店舗も存在しません。
では、なぜミニストップは北海道に進出していないのでしょうか?
そこでこの記事では、ミニストップが北海道に店舗を構えていない理由を深掘りしてご紹介します。
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ミニストップが北海道にない理由① セコマが強すぎる
ミニストップが北海道に店舗を展開していない理由の一つは、北海道内の勢力分布に関連していると思われます。
- 都市圏ではセブンイレブンが強すぎる
- 過疎地域ではセイコーマートが強すぎる
こちらは拡大図。
— にゃんこそば🌤データ可視化 (@ShinagawaJP) June 11, 2021
北海道は約3,000店のうち1/3がセイコーマート、1/3がセブンで、残りをローソン・ファミマが分け合っている。函館にはハセガワストアという地場チェーンも。
中部地方のファミマ⇔セブンの境界線は物流の関係かな? pic.twitter.com/vUp1NMh6rW
北海道では、セブンイレブンとセイコーマートが全体の2/3を占めていて、残りをローソン・ファミマで分け合っている状態です。
業界2位のファミマですら道内では200店舗にとどまっているのです。
順位 | 社名 | 店舗数(道内) |
---|---|---|
1 | セコマ | 1,086 |
2 | セブンイレブン | 1,000 |
3 | ローソン | 679 |
4 | ファミリーマート | 239 |
合計 | 3,004 |
ちなみに、コンビニ売上ランクは以下の通りです。
順位 | 社名 | チェーン全店売上高 |
---|---|---|
1 | セブンイレブン | ¥4,952,782 |
2 | ファミリーマート | ¥2,841,976 |
3 | ローソン | ¥2,211,981 |
4 | ミニストップ | ¥292,962 |
5 | セコマ | ¥190,498 |
セブンイレブンは都市圏においてドミナント戦略を採用し、その勢力を強固にしています。
一方で、セイコーマートは人口密度の低い過疎地域への出店という異なる経営戦略で勢力を強固にしています。
このような市場環境の中で、ローソンやファミリーマートでさえ北海道での勢力拡大に苦戦している傾向があります。
そう考えると、業界第4位のミニストップが北海道で新たに店舗を開設しても、優位に立つのは難しいでしょうね。
この点が、ミニストップが北海道に店舗を構えていない理由の一つだと考えられます。
ミニストップが北海道にない理由② 北海道はスイーツが美味しすぎる
ミニストップが北海道に店舗を出していないもう一つの理由は、同社の強みを十分に活かせないということもあると思っています。
ミニストップは、特にスイーツが強みのコンビニチェーンです。
例えば、北海道産の生乳と生クリームを使用したソフトクリームは、専門店を出店するほどの人気ですし、北海道自身の筆者も名古屋で美味しくいただいていますよ。
しかし、北海道には一度食べたら忘れられないレベルのソフトクリームが、当たり前のように存在しますよね?
- 雪印パーラー
- よつ葉
- 石屋製菓(白い恋人)
- ルタオ
- きのとや
- ロイズ
- etc…
北海道にミニストップが進出するということは、これらの有名な地元企業と直接競合することを意味します。
競合のセコマにも人気のメロンソフトがありますし。
宇宙一うまいメロンアイスこと、セイコーマートの北海道メロンソフトの形が最近流行りのモリモリっとした形になってた pic.twitter.com/Uvjfk6dUMN
— 咲来さん@4.21事件 (@sakkurusan) June 3, 2020
このように、ミニストップの強みが十分に活かせない地域で、わざわざ競争に挑むメリットは少ないでしょう。
この点も、北海道に出店しない理由の一つなのではないでしょうか。
ミニストップがない県は北海道だけではない
実は、ミニストップは北海道に限らず、日本の約半数の県にも出店していないのです。
ミニストップがない地域(20ヶ所)
- 北海道
- 秋田県
- 山形県
- 新潟県
- 富山県
- 石川県
- 山梨県
- 長野県
- 和歌山県
- 鳥取県
- 島根県
- 岡山県
- 広島県
- 山口県
- 高知県
- 長崎県
- 熊本県
- 宮崎県
- 鹿児島県
- 沖縄県
つまり、北海道だけが特別なのではなく、ミニストップの出店戦略は全国的に見ても選択的なのですね。
ミニストップの北海道への出店は今後も期待できないかも
コロナ禍の行動規制が解除され、多くのコンビニチェーンが業績を回復させている中、ミニストップは客足の回復に苦労しているようです。
さらに、店舗数も減少傾向にあることから、今後の展開については不透明な状況が続いています。
このような状況を鑑みると、北海道への新規出店については今後も期待できないかもしれませんね。
ミニストップが北海道にない理由まとめ
以上、ミニストップが北海道にない理由についてご紹介しました。
現在のコンビニ市場の勢力図やミニストップの強み、経営状況を鑑みると、北海道への出店は期待できない状況ですので、ミニストップが出店している地域にお越しの際は、ぜひ一度立ち寄ってみてくださいね。