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四季がある国は日本だけ?ない国との違いや誤解されている理由についても!

四季がある国

「四季があるのは日本だけ」という誤解をよく耳にしますが、実際には日本以外にも四季を体感できる国は多数存在します。

本記事では、四季がはっきりしている国の一覧を提供し、四季が存在する国とそうでない国との違いを詳しく解説します。

さらに、「四季があるのは日本だけ」という誤解がどのように形成されたのかを深掘りしていきます。

四季がある国は珍しいの?

期間や程度に差はありますが、実はほとんどの国で四季の移り変わりを体験できます。

日本固有の事象でもありませんし、特に珍しいことではありません。

あらためて説明するまでもないかもしれませんが、一定以上の緯度がある場所であれば、地軸の傾きによって、ほぼどこでも四季は発生します。

北半球には桜が自生している地域もありますよ。

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四季がある国とない国の違いとは?

多くの国に四季は存在しますが、四季の変化が特にはっきりしている国には、以下のようなものがあります。

地域
東アジア日本(本州)
韓国(沿岸部)
中国(華中・華南)
台湾(北部)
北アメリカアメリカ(東部・南部)
南アメリカブラジル(南部)
アルゼンチン(東部)
オセアニアオーストラリア(東部)
ヨーロッパイタリア(北東部)

四季の有無とその変化は、主に気候区分に依存しています。

A:熱帯 Af:熱帯雨林気候
Am:熱帯モンスーン気候
Aw:サバナ気候
B:乾燥帯 BW:砂漠気候
BS:ステップ気候
C:温帯 Cfa:温暖湿潤気候
Cfb:西岸海洋性気候
Cw:温暖冬季少雨気候
Cs:地中海性気候
D:冷帯(亜寒帯) Df:冷帯湿潤気候
Dw:冷帯冬季少雨気候
Ds:高地地中海性気候
E:寒帯 ET:ツンドラ気候
EF:氷雪気候
ケッペンの気候区分

特に「温帯」の気候は、四季の変化が感じられやすい地域です。

「温暖湿潤気候」に属する日本のような地域では、季節風(モンスーン)の影響を強く受けるため、夏と冬の温度差が大きく、四季の変化がより顕著です。

一方で、シンガポール、インドネシア、マレーシアのように四季の変化が少ない国もあります。

これらの国は「熱帯」に属し、年間を通じて気温が高く安定しているため、四季の変化はほとんどありません。

「四季があるのは日本だけ」と日本人が誤解している理由

先の気候帯の話は中学地理の授業で習う内容です。

にも関わらず、「四季があるのは日本だけ」と言う誤解が生じるのには、以下のような理由が考えられます。

  • 日本の四季への文化的な価値観
  • メディアの情報操作

日本では季節ごとに特有の行事や風習があります。

  • 春の花見
  • 夏のお祭り
  • 秋の紅葉狩り
  • 冬の雪景色

このように四季を文化と密接に関連づけている国は珍しいため、四季が日本特有と考える傾向が強まります。

また、日本の教育やメディアは日本の四季を尊いものとして積極的に伝えており、その結果、四季を特別なものとして認識する文化が強化されています。

例えば、以前タレントの厚切りジェイソン氏が「四季はどこにでもあるよ!」と発言し炎上したことは、この認識がどれほど根強いかを示しています。

しかし、気候変動の影響で春や秋の期間が短くなっている事実は、将来的に四季に対する認識に変化をもたらすかもしれませんね。

四季がある国まとめ

以上、四季がある国について解説しました。

「温暖湿潤気候」に属する中緯度の国々では、季節風の影響で四季の変化が顕著です。

四季がある国は決して珍しくないにもかかわらず、「四季があるのは日本だけ」との誤解が存在するのは、季節の変化が文化的な価値観と深く結びついており、またメディアが四季の魅力を積極的に伝えているからです。

しかし、気候変動によって四季の特徴が変化しており、将来的な四季に対する認識に変化をもたらすかもしれません。

四季の美しさを守るためにも、地球環境は大切にしていきたいですね。

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